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女子サッカー「ノジマステラ神奈川」、師弟の絆強めスピード昇格 菅野監督「仲間信じろ」とけん引/神奈川>家電量販ノジマが今年立ち上げた女子サッカーチーム「ノジマステラ神奈川」が4日、静岡県で行われた入れ替え戦に大勝して、来季からなでしこリーグ2部にあたるチャレンジリーグ入りを決めた。指揮を執る菅野将晃監督(52)の熱意が最短でも5年かかる道のりを、わずか1シーズンでの突破に導いた。
何もないところからのスタートだった。昨年の女子ワールドカップで初優勝したなでしこジャパンに神奈川ゆかりの選手は9人。そんな土地柄だが、なでしこリーグのチームはない。
神奈川から女子のトップリーグを目指すチームをつくりたい-。監督を務めていたなでしこリーグの東京電力マリーゼが東日本大震災で休部となり、新たな夢が膨らんだ。
幸いにも、熱い思いを聞いたノジマの野島廣司社長のバックアップを得ることができ、昨年暮れに挑戦の舞台が整った。
16人の少数精鋭でチームはスタート。県リーグ3部からチャレンジリーグ入りには、本来なら最短でも5年を要する。だが、予選を勝ち抜いて全日本選手権の出場権をつかめば、1年でチャレンジリーグに昇格できる道が開ける。
集ったメンバーにスター選手はいないが、「自分を信じ、仲間を信じろ」と引っ張った。
10月の関東選手権がヤマ場。激戦を勝ち抜いて全日本の出場権を獲得し、今回の入れ替え戦は2試合とも大勝だった。
観戦した野島社長は「監督、選手が新しい風を吹き込んでくれた」と快挙をたたえた。
「選手一人一人のことを気にかけ、いつもチームを一番に考えている人。監督のおかげです」と尾山沙希主将は感謝する。菅野監督も「選手たちのおかげ」とイレブンに感謝した。
シーズンを通して絆を強めた師弟が大きな仕事を成し遂げた。
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